ドラマ『silent』にハマる人が続出していますね!
それもそのはず、初回から伏線がたくさん散りばめられているんですよね^^
放送されるたびに関連ワードがトレンド上位を占めるなど、余韻に浸ったり次の放送が待ち切れないという声も聞こえてきます♪
とりあえずハッピーストーリーが大好きな私自身も、放送が始まる前は「見ていて辛くなるストーリーだろうか」とちょっと警戒していたのですが
1話から涙を流して余韻に浸って、すっかりハマっていました^^
1話見終わった瞬間に「これはヤバイ」と思わず独り言が出ました。笑
こちらでは、『silent』が放送されるたびに明らかになる伏線回収のまとめをご紹介していきます!
劇中に登場する「スピッツの曲」にも大きな意味があるようですよ。
silent(ドラマ)の伏線回収まとめ
『silent』の伏線回収についてお伝えしていきます!
「うるさい」
このドラマでは「うるさい」という言葉が随所に散りばめられていて、ポイントワードといっても過言ではなさそうです。
8年前、高校時代の紬(川口春奈さん)と想(目黒蓮さん)が雪が降るなか待ち合わせをしていましたね。
紬が「雪降ると静かだよね。ねっ静かだよね」とそうに話しかけると、ほほ笑みながら「うるさい。青羽(紬の苗字)の声うるさい」と想が答えます。
すると紬はさらに「佐倉君(想の苗字)、静かだねー!」とわざと大きな声を出し、想は再び「うるさい」と返して、笑い合う2人が描かれていました。
時は現在、紬が早朝に窓の外で降り続けている雨の音で目を覚まします。
ベッドの上で起き上がってカーテンを少し開けて「うるさい…」と小さく呟きました。
そしてその隣には現在の彼氏である湊斗(鈴鹿央士さん)がいました。
紬は偶然にも想と再会します。
想は逃げるように足早にそこから立ち去ろうとしますが、紬は必死に追いかけながら話しかけます。
腕を掴んで引き留め「そんなに私と話したくないの?ちょっと話そうよ。連絡先教えて」と話し続けると
想は突然手話を始めました。
実は想は高校卒業後すぐに「若年発症型両側性感音難聴」を発症しており、今はほとんど聴力を失っていたのです。
手話が分からず戸惑う紬の前で、想は涙を流しながらこみ上げる気持ちと共に「好きだったから会いたくなかった。嫌われたかった」と手話で伝えます。
困惑しながら話しかける紬に対して「うるさい。お前、うるさいんだよ」と返し、走って立ち去るのでした。
想は卒業式の直後、突然耳鳴りに襲われます。
音楽を聞いていたイヤホンを外してみるもその音は鳴り止まず、不安そうな表情になりました。
ある日、想は家で妹の萌に何度も呼ばれるもまったく気づくことが出来ませんでした。
その様子を見ていて何かに気づいた母の律子(篠原涼子さん)は、想と二人になったときに「耳どうした?大丈夫?」と尋ねます。
はじめは想も何も言いたくなさそうな様子でしたが、寂しそうな困ったような表情で「なんかずっと耳鳴りがしてて、うるさい」と告げます。
同じ「うるさい」という言葉なのに、こんなにも違う表情を持っているんですね><
はじめの雪の中の「うるさい」は、本当は全然うるさくない愛情が含まれた微笑ましい「うるさい」。
そして雨の中の「うるさい」は雪のシーンとの落差が映しだされ、耳障りで気持ちをネガティブにされてしまう「うるさい」。
8年後に再会したときの想から紬への手話での「うるさい」は、雪のシーンの「うるさい」との対比が大きく、ツライ気持ちになるからやめてほしい「うるさい」。
発症した頃の「うるさい」は、たまらなく不安な気持ちの「うるさい」。
それぞれ感情の異なる「うるさい」が描かれていますね。
さくらそう
想のフルネームである佐倉想は、カタカナで表記すると「サクラソウ」=桜草。
- 紬の誕生日(4/28) → 誕生花がサクラソウ
- 想を演じる目黒連さんの誕生日(2/16) → 誕生花が同じくサクラソウ
サクラソウの花言葉:「青春」「初恋」「少年時代の希望」「青春の喜びと悲しみ」「長続きする愛情」など
この繋がりについては既に気づいた方も多く、ネットでも話題になっていました。
花言葉に関してもまさに紬と想の2人を表しているようにしか感じられませんよね><
もしかすると、初めから目黒連さんに当てられて脚本が進んでいたという可能性もあるのかもしれませんね^^
イヤホン
このストーリーに出てくるキーアイテムはイヤホンですよね。
想が高校時代からいつもイヤホンをつけて音楽を聞いていて、そこに紬が「何を聞いているの?」と片方のイヤホンで聞かせてもらうことで2人の距離が縮まっていきました。
想と別れたあとも紬はそのイヤホンを使い続けていました。
ところが”3年くらい前”に急に聞こえなくなってしまい、現在使っているワイヤレスのイヤホンに代わりました。
「有線→無線」という変化は、まるで繋がっていた2人の関係が途絶えたことを表しているようでした。
紬が落としてしまったイヤホンを想が拾ったことで2人は8年ぶりに再会しました。
つまり、結局はイヤホンが2人を再び繋げてくれたんですよね><
そして紬のイヤホンが聞こえなくなってしまったのは3年前。
想の耳の症状がどんどん進んで「ほとんど聞こえなくなってしまった」のも3年前でした。
想から紬にプレゼントされていたイヤホンは、想の分身のような役割だったのかもしれませんね。
紬が落としたイヤホンはこちらです♪
「好きな人がいる、別れたい」
高校を卒業した後、紬と想は離れ離れになっていましたがある日突然、想から「好きな人がいる。別れたい」というLINEが来て2人の関係は終わってしまいました。
再会を果たしたあと、紬は手話教室に通い始めなんとか想と会話をしようと試みます。
手話ではまだ簡単な自己紹介しか出来ない紬でしたが、筆談でも顔を見て想と話をすることが出来て少しホッとしたようでした。
そこで思い切って想が好きになった人について聞いてみることにした紬。
紬:「好きな人が出来たって言ってたでしょ?」
想:「好きな人がいるって言ったよ」
「?」という表情の紬を見て、紬のことを指差す想。
つまり、このLINEの好きな人は紬のことであり、好きな人を傷つけたくないし嘘もつきたくないからこそのメッセージでした。
この後にポロポロと泣き始める紬を見て、優しくほほ笑みながら同じように涙を流す想が印象的でした。
このシーンを見ながら泣いてしまったという方も多いのではないでしょうか?私は泣きましたー(*_*)
back numberのCD
想の実家の自室に入った律子は、ベッドの下にあった箱の中からいくつかのCDを見つけました。
そこの一番上にあったCDはケースにヒビが入って割れていましたよね。
音楽が好きだった想自身の耳に対する苦悩が見て取れるようでした><
この割れていたCDは、back numberのアルバム”ラブストーリー”でした。
発売されたのは2014年3月26日と今から8年前の春にあたるので、ちょうど紬や想が高校を卒業した頃です。
音が聞こえなくなる前に最後に買ったCDという可能性がありますよね。
そしてこのアルバムの最後の収録曲は「世田谷ラブストーリー」。
紬と想が偶然再会した駅は世田谷代田駅。
あらかじめ計算された設定のように感じますよね><
想がこの曲に込められた紬への思い出と共に世田谷に上京してきたのかもしれません。
そしてもしかすると「世田谷ラブストーリー」が8年後の2人の物語になるのかも?と想像しています^^
良かったらback numberの”ラブストーリー”チェックしてみてくださいね♪
一緒にいたの彼女?笑
湊斗が紬と道を歩いている途中、向こうからやってくる想と奈々(夏帆さん)に気づきます。
湊斗と想はお互いに気づきましたが、紬は通りかかった大型犬に夢中で気づいていませんでした。
夜になって、湊斗は「なんか無視したみたいでごめん」とメッセージを送り、「こっちこそ」と想から返事が来ます。
続けて湊斗が「一緒にいたの彼女?」と尋ねると「友達」と想は返し、さらに「一緒にいたの彼女?笑」と冗談めいて湊斗に聞き返します。
湊斗はそのメッセージを見て「彼女だよ」とつぶやきながらも返信することはありませんでした。
そして後日、湊斗は紬に別れを告げる展開になりました。
このシーンに関して、「湊斗の中でいずれ別れる覚悟をしていたから返信しなかったのでは?」という声がたくさん上がりました><
silentのアナグラム
ドラマのタイトルである「silent」は文字を並べ替えると「listen」になります。
- silent=音がしない、静かな
- listen=耳を傾ける、聴く、聞く
「silent」は裏返すと「listen」、音がしない状況と耳を傾けて聞こうとするのは紙一重なのですね><
紬の告白に気づいてた?
高校時代の回想シーンにて、想は紬に名前を呼ばれそうになると、イヤホンをつけているのにわざわざボリュームを下げていたことが判明しました^^
確かに、高校時代の2人を思い返すといつも紬から想に「佐倉くん!」と呼びかけているシーンがたくさんあり、想から紬を呼ぶシーンはあまりありませんでしたよね。
想は耳が聞こえなくなる直前にも紬に対して「名前、呼んで」とお願いしていたことから、名前を呼ばれることが好きだったんだろうな、と想像できます^^
つまり、紬が「好きです、付き合ってください!」と告白した時、”なんて言ったの?”という表情をしていた想ですが、実は聞こえていた可能性が高そうです!
確かにその時の想は、ちょっとニヤニヤしていたような^^
湊斗の願い
想と連絡が途絶えていた間に、実は想は耳が聞こえなくなっていたと知った湊斗はひどく傷付いていました><
「ただ名前を呼んで、振り返って欲しかった」と辛そうに言っているシーンがありましたよね。
紬とお別れしてからも想との友人関係は変わらず続いてきました。
そんなある時、踏切の向こう側にいる想を見つけた湊斗は「想!」とLINEを送ります。
するとそれを見た想が、高校生の頃と変わらない笑顔で振り返ってくれたのです^^
胸熱のシーンでした…涙
かすみ草
最終回では、奈々が買った花束をきっかけにかすみ草がみんなにおすそ分けされました。
「感謝」「幸福」「無垢の愛」
別れの席に使われることもある
感謝と幸せの「使い回し」ではなく「おすそ分け」が、奈々から想へ、湊斗から紬へと渡されたのですね^^
かつて「自分が教えた手話を使い回された」と感じてしまった奈々の気持ちの変化が現れているようです。
また紬がかすみ草を見て「雪の結晶みたい」と言いましたが、これは主題歌であるOfficial髭男dismの『Subtitle』の歌詞である”言葉はまるで雪の結晶”と重なりましたね♪
本当に交換しただけ
最終回で、お互いにかすみ草のおすそ分けをもらった紬と想は、それぞれのかすみ草をクリスマスプレゼントとして交換しました。
「本当に交換しただけだね」と言ってお互いに笑い合いました。
2人が以前付き合っていた高校生の時のクリスマスプレゼントも、お互いに用意したものが色違いのイヤホンだったことからこのときも「本当に交換しただけだね」と笑い合っていました。
まるでデジャビュのような、リンクするシーンでした^^
silent(ドラマ)の伏線回収でスピッツの曲の意味とは?
『silent』はスピッツの曲と縁が深いことはご存知でしたか?
実は『silent』の脚本を担当されている生方美久(うぶかたみく)さんはスピッツの大ファンなのだそうです♪
元々は看護師をされていて、そのかたわらコツコツとシナリオを書きながらコンテストに応募していたんだとか。
生方さんは『踊り場にて』という作品で第33回ヤングシナリオ大賞を受賞しましたが、その作品には「佐藤正宗」という男子高校生が登場します。
これはスピッツのボーカルである「草野マサムネ」さんのお名前から付けられたと言われていますよ♪
そしてこの8月に退職をして、本格的に脚本家としてデビューすることになったのが『silent』なのです^^
脚本家としての初仕事が、初挑戦の連続ドラマってすごいことですよね!
自分が脚本と担当した作品の主題歌がスピッツという夢があるようです^^
『silent』でのスピッツの曲の関わりについてご紹介して行きますね。
楓
『silent』はスピッツの「楓」という曲が感じられる内容になっているようです。
生方さんも「『楓』みたいなお話書いているので毎日泣いてます。」とおっしゃっていますね。
『silent』の企画が始まったのが2022年1月頃だそうなので、これはおそらく『silent』のことだと考えられそうですね。
そして「楓」の歌詞を改めて見てみると、リンクする箇所がありましたよ。
さよなら 君の声を 抱いて歩いていく
スピッツ「楓」より
ああ 僕のままで どこまで届くだろう
2話で紬と想が公園で会ったときに、想が紬に「名前で呼んで」と頼み一度だけ「想くん」と呼んでもらっていましたよね。
その後想が立ち去りながら涙をそっと流していましたシーンの情景が思い浮かぶ歌詞です。
風が吹いて飛ばされそうな
スピッツ「楓」より
軽いタマシイで
他人と同じような幸せを
信じていたのに
想は、高校生の頃まではその先に起こる自分の身の変化は1ミリも感じていなったことと思います><
「どうしてこうなってしまったんだろう」という想の葛藤が感じられるような歌詞だと思いました。
瞬きするほど長い季節が来て
スピッツ「楓」より
呼び合う名前がこだまし始める
聴こえる?
想と紬は再会するまで8年という年月が流れていました。
そして、
- かつて高校生の頃にお互いの名前を呼び合っていた頃を思い出しているのか
- 再び心気持ちを通わせて心の中で名前を呼び合うことが出来るようになるのか
この辺りを想像することが出来る歌詞ですよね。
私も「楓」は大好きなので、メロディーを思い出して胸がキュッとなりました><
スピッツの「楓」はこちらの”CYCLE HIT 1997-2005 Spitz Complete Single Collection”に収録されています♪
魔法のコトバ
ストーリーの中にも直接出てきた「魔法のコトバ」もスピッツの曲ですよね。
学校からの帰り道、音楽をイヤホンで聞いている想に告白した紬。
そして想も紬に「好き」と伝えたとき、イヤホンから聞こえてきた曲はスピッツの「魔法のコトバ」でした。
このときは2人の明るい未来を表しているかのようなBGMに聞こえていた曲。
ところが、想から「好きな人がいる。別れたい」と突然別れのLINEが届いたときに紬が聞いていた曲も「魔法のコトバ」でした><
大切な思い出の曲が、辛い曲に変わった瞬間でした。。。
また会えるよ 約束しなくても
スピッツ「魔法のコトバ」より
告白したときにイヤホンから聞こえてきたサビの続きが「また会えるよ、約束しなくても」
そして8年後、偶然想を見かけた紬は声をかけますが気づいてもらえませんでした。
その話を友人である真子(藤間爽子さん)にしたとき、
真子:「見かけたところで待ち伏せしてれば会えんじゃん?」
紬:「約束してなくても?」
真子:「約束してなくても。」
というやり取りがありました。
そして結果として約束をしてなくても紬と想は会うことが出来たんですよね!
魔法のコトバ 二人だけにはわかる
スピッツ「魔法のコトバ」より
例え周りには伝わらなくても「二人だけにはわかる」コトバがこれから交わされることになるでしょうか><
そのあとのストーリー 分け合える日まで
スピッツ「魔法のコトバ」より
紬と想がお互いの人生を分け合える日がきますようにと願ってしまいますよね。
湊斗が想に再会する前に紬の部屋にてんとう虫が迷い込んできたエピソードがありましたよね。
てんとう虫は「幸せを運ぶ虫」と言われています。
湊斗が、てんとう虫を外に逃がしてあげる前に手に止まったてんとう虫の様子をスマホで撮ろうとしましたが、寸前のところで飛び立ってしまいます。
そしててんとう虫が飛び立った先に見えたのが、想でした。
紬の部屋に迷い込んだてんとう虫が向かった先に想がいたということですね><
そして、スピッツ『魔法のコトバ』のジャケットにもてんとう虫がいるんです!
個人的には、湊斗が優しすぎて心が痛いです><
どうか湊斗にも幸せが訪れますように…
スピッツの「魔法のコトバ」はこちらの”CYCLE HIT 2006-2017 Spitz Complete Single Collection”にも収録されています♪
『silent』の最終回の結末についてはこちらの記事をご覧ください♪
主題歌の「Subtitle」がまた素敵な演出となってドラマを盛り上げていますよね!
silent(ドラマ)の伏線回収まとめ!スピッツの曲に隠されていた意味とは?まとめ
ドラマ『silent』に伏線回収をまとめたものや、スピッツの曲との関わりについてお伝えさせて頂きました。
まだ今後も伏線が出てくる可能性がありますので、判明次第追記させて頂きます。
またスピッツの「楓」や「魔法のコトバ」の世界観を感じながらドラマを見てみると、新しく感じられるものが出てくるかもしれません^^
何回でも見直したくなる『silent』の世界をじっくりと楽しみましょう♪